Statement


移り変わりの激しいグローバルな多様性社会で、女性として何ができるのかを考えると、「感じる」「育む」「変身する」というキーワードが浮かびます。最もリアルに感じる瞬間とは、気づきや学びなどの「霊的体験」です。どんな職につき、どんなに忙しい日々を過ごしていても、そのような瞬間は、心の充足や明日への希望をもたらします。そんな貴重な瞬間を一つ一つ拾い作品にしています。

私は表現の方法として、主に、色鉛筆やアクリル絵の具などのアナログ技法と、Adobe Photoshopによるデジタルテクニックを用いています。瞬間の情動を捉えたときに、最も的確に表現できる画材を選び、ディテールの精度を上げていくために仕上げをデジタルで行います。(近年はアナログ技法のみの表現にも挑戦しています)

画面作りで大切にしていることは、空気感です。穏やかさや優しさ、激しさなど、瞬間の感情の鮮度が伝わるように心がけています。人物とともに画面に登場する線やフォルムは、情報やざわめき、自然などの外的現象が、人間の内的世界に関わってくる瞬間の情動を再現するのに役立てています。また、不安や安心、静寂と情熱、調和と不和など、私たちがこの世界に自立することで感じている、異なる二つの世界を画面に同居させ、私たちの「存在」を表現する方法も考えています。

私は自分のスタイルを一つに定めるということはしていません。なぜなら私たちは日常や人生において、新たな視点を得れば、見える世界も変わっていくからです。しかし精神世界の宇宙は、私の中で成長を続けます。それは人間の可能性であり、未来を生きていくために、アートを通じて共有していきたいです。

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