膀胱炎。

最終更新: 2月9日



膀胱炎になった。生理後1-2日して排尿時に痛みがあり、2日後に本格化した。医者からもらった抗生物質を飲んで服用するものの、痛みはさらに激しくなった。 私の体の中心部で悪い虫が激しく暴れている...そんな感じだ。 手を切った、足を切った、というなら、患部を強く押さえれば血は止まる。でも子宮とか膀胱って、体の中心にあるから、いくら手を伸ばしても届かない。そんな所で悪い虫に暴れられたら、もう、のたうちまわりながら、痛みがおさまるのを待つしかない。 痛みの中にいると、理性が吹っ飛んで、丸裸の女が出てくる。寂しくて、心細くて、必死で温かい腕を求める女。子宮癌とか、膀胱癌で苦しんでいる人は、最後の瞬間まで、この女と対峙しているんだろうか。 いつから私はこの女を蔑ろにしてきたんだろう。もう私の体の奥底に息を潜めていることができなくなって、出てきたのだ。激しい呼び声。地獄からの呼び声。だけど私はこの呼び声に答えなくてはならない。 自分に忠実に生きてきたつもりが、世間の目を気にして自分や周囲を傷つけたことがあった。泣いている人を見て見ぬふりして、そのために孤独を感じても、仕方がないことだと思っていた。 人の心の重みと尊さが、ずしりと飢えた女の上にのしかかる。 正義だと思っていたことは、角度を変えれば簡単にひっくり返る。いつか小説学校で、自分を深く見つめようとして届かなかったことと、先生たちの失望と嘲笑が、今頃になって深く心に染みてきた。 正義は一人につき、ひとつだ。そのかけがえのない「ひとつ」にたどり着くまでに、人はどれだけの勇気と経験を必要とするのだろう。 「幸せ」という月並みの言葉が、途方もなく奥深く、神聖なものに思えた。 マインドフルネスや深呼吸をしても痛みはなくならない。愛する人のことを考えてみると、少し痛みが遠のいた。そうだ、私の中の女は、いつも誰かを愛していたいのだ。いつも両手に花束をいっぱい抱えて、芳しい香りの中で最後を迎えたいのだ。






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