若い人から学ぶ

最終更新: 3月8日



私の職場には多くのパートタイマー主婦が勤務しているが、その中で最近20代前半ぐらいの若い男の子が昇進した。小顔に細い黒縁メガネが似合う、とても爽やかな好青年だ。

忙しい時も上司の言葉に真剣に耳を傾け、わからないことがあれば、マニュアルを見て学び、職場のすべての仲間と笑顔で仕事をしている。ちょうど今繁忙期で、スタッフたちは皆厳しい顔で顧客対応に追われているし、パートの主婦たちは昼休みになれば、コンビニ弁当の防腐剤の漂う休憩室で仕事や家族や夫の愚痴を溢しているが、そんな集団に入っても彼は爽やかな笑顔を忘れない。


若い人は謙虚だなあ、と思う。きっと「自分はまだ修行の身なのだ」と、身の回りのすべてのことを吸収しようとしているのだろう。

かつての、デザイン会社時代の私もそうだった。いつか会社で認められたい、みんなから信頼されたい、という一心で頑張っていたっけ。

ただ当時の私と彼の違うところは、彼は職場が好きで、楽しんでいるところだ。普通の若い男の子なら、おばさんの集団に入って雑談などしないものだが、彼の場合は、それを心ゆくまで楽しんでいるし、時々手作りチョコレートケーキなどを持ってきて皆に分けている(!)のには驚いた。


最初私は「おばさん達との関係を拗らせたら仕事がやりにくくなるから、気を使っているかな」と、心配していたのだが、何せ笑顔を絶やさず、すらすら敬語が出てくるし、自信があるのか、良い意味で無防備だ。


仕事に限らず、若い人は真っ直ぐで清々しい。

恋愛でも趣味でも、自分がこれと決めたものには全力投球する。明暗が分かれるとすれば、その決断が、逃避から来るものか、挑戦から来るものかだろう。後者は、とても「今」を楽しんでおり、それは誠実さや明朗さとして周囲に受け止められるので、次第に支援者を集め、成功をつかんでいく。


とにかく自分が今、置かれている環境を、大切にしているかどうかは重要なことだ。何事も情熱だけでは成し遂げられない。人間関係、仕事、生活のいろんなことが、程よくバランスが取れて、心が安定した状態になければ、他人の好意にも気づかず、自分の誠意さえ見失ってしまう。


人はどうして歳を重ねて、権威や地位や安定を手に入れてしまうと、心が歪んでいくのだろうか。傲慢になったり、人を妬んだり、自分を卑下したりして、だんだん心が曇っていき、夢や希望を失っていく。


こういう時は、原点に戻ることだろう。原点とは何か。人それぞれ違うが、共通して言えるなら、自分が活き活きとやっていた頃へ戻ってみることだ。


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