不倫・熟年離婚の背景


60歳以降の熟年離婚は、以前からあった。理由は、「自分に興味を持ってもらえない」「パートナーからの愛情を感じない」「パートナーが傲慢で、馬鹿されて傷ついてきたので、理解ある環境で再出発したい」といったものが多い。


これもやっぱり、人生にバランスを欠いた結果だろうか。とは言っても、人間というのは、とても不安定な生き物で、日々何かに刺激を受けて泣いたり笑ったりしている。妻も夫も24時間一緒にいるわけではなく、それぞれの活動ステージがあり、こちらが奮闘努力していることを、相手がいつも理解できるわけではない。夫婦という絆が強いがために、「なぜ解ってくれないの」という感情を抱きやすく、その結果、お互いの間に溝ができて、人生の終盤になって、すべてをリセットする、という結果に至るのだろう。


最近頻繁に芸能人の不倫がマスコミに取り上げられ、皆が寄ってたかって当事者らを叩くのは、おそらく叩いている人たちも、不倫によって現実生活から逃避したいからだろう。批判が加熱するのを見ると、絆の呪縛から逃れることができずに苦しんでいる人は、なんて多いのかと思う。


不倫や離婚の記事が世間で異常なほど騒がれるので、いろんなアナリストが原因を考察している。その中でこんな記事があった。

「元々人間は一夫多妻の動物なのに、社会制度として一夫一妻制にしていることに無理がある。男はいろんなところに種を撒く習性があるのだが、女は子孫を産み育てるのが大仕事なので、男の非協力、無理解は死活問題になる」

これは、本当だ。


人の感情は本能に根差している。こうすればいい、ああすればいいと論じたところでどうなるものでもない。例えば今、愛情関係で、憎悪や悲しみ、寂寥感を感じているなら、それはは真実だ。

あなたの人生は、あなた自身のものだ。人生をより良くし、周りの人を幸せにするためにも、悲劇的な事件を起こさないためにも、できるだけ早く心の傷を労ってあげなければならない。


私は不倫や離婚を擁護するわけではないけれど、絆が呪縛に感じたなら、解放される勇気は持ったほうがいいと思う。どんな形であれ、ネガティブな感情を持ち続けていると、それらは周囲に伝染し巻き込んでいく。以前「断捨離」という言葉が流行ったが、いらないものはすっぱりと捨てることで、未来が明快に見えてくる。


もし、私たちが今の日常を大切にするなら、結婚の絆に自分の全てを預けることはしないほうがいいし、友人や趣味などを他の世界を持つことで、孤独感や虚無感から解放されたほうがいい。人生の中で起こるすべてのことの相談はパートナーだけでは成り立たないし、楽しい時間は、家族との時間だけではない。世界は広く、幸福や刺激を与えてくれる人は、たくさんいる。小さな世界を出て、広く社会で役立つことをしていくことだ。

もしあなたのパートナーが、あなたに無関心で、尚且つあなたの活動を制限するような人だったら、あなたは決して幸せになれない。そんな絆は早めに断ち切ったほうが良いだろう。


人は安定した状態を好むけれど、何が安定的であるかは、年齢によって変わっていく。今私たちが置かれている環境に不満がるとすれば、今の安定は役に立たなくなっている(成長する時期に来ている)のかもしれない。

安定を壊す。呪縛を断ち切って、旅に出る。きちんと覚悟さえできていれば、今とは全く違う場所へ行くことになったとしても、そこは悪い場所ではない。私はそう信じている。

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