マンハッタン・キス

最終更新: 4月11日



竹内まりやの「マンハッタン・キス」という曲を聴いていた。まろやかで艶っぽい声が、私の心んにじんじんと染みていた。

YouTubeのコメント欄はこんなことが書いてあった。


「発売当時は学生だったので、この歌詞の意味は理解できなかったけど、数年後に社会人になって、相手のいる人と付き合うようになって歌詞が深く刺さりました。半年ほどで別れ、あれから20年経ちます。未練は全くありませんが、恋愛の全てを教えてくれた忘れられない人です。」


幸せな経験だな、と思う。この人は人生を変えるような人と出会えたのだから。

いつも誰かに守られて、安全に生きていたら、深く人とわかり合いたいなんて感情は起こらないものね。

深い孤独を経験しなければ、人と溶け合い愛するということはできないんだ。

そういえば、子供の頃に「少女ポリアンナ」という児童小説を読んだ。ポリアンナは孤児だが、どんな辛い時も身近な幸せを見つけて、周囲を幸せにするという物語だった。

この少女のようになれたらいいなと漠然と思ったけど、どういう精神状態になったら、そういう風になれるのかわからなかった。

子供は、甘ったれだ。いつも誰かに頼って、自分の不幸を誰かのせいにしたり、自分の責任を人に押し付けたりしているから、心からの充実感が見つからないのだ。

人は死を覚悟した時に、世界の全てが美しく見えるという。

いろんなしがらみがきえて、精神だけで生きるとき、本当に美しいものが見えるのかな。

「マンハッタン・キス」は不倫の歌だ。許されない恋をする時、女は全てを敵に回して信じたものに身を投じる。潔い勇気だ。しかし社会はそれを正義と称して、叩き潰す。社会における正義とは、いつも人の心の真実から外れているのだ。


マスコミが面白おかしく騒ぎ立てることを、平気で話題にして楽しんでいる人は、多分人生に退屈している人だ。

他愛もないことで笑って、平穏な暮らせる幸せもあるのだろうけど。平穏な日々で、私たちが学べるものはなんなのだろう。


深い孤独に身を置く時、私たちの中でプライドが育つ。プライドは何かを信じ貫く力だ。

女は誰かを愛すると決めた時、自分の中の愚かさに出会い、もがきながら強くなる。

私は自分の中の女をいつも哀れんでいたし、恐れていた。

でも、信じたもののために力を尽くして、たとえ傷ついたとしても、プライドのある人は経験を心の糧に変えていけるのだ。

「マンハッタン・キス」を歌う竹内まりあの声はとてもやさしい。孤独をたおやかに受け止め、しなやかに生きている。そんな女になりたい。


竹内まりや「マンハッタン・キス」

https://youtu.be/0m9XVoowMWU


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