マイアミへ行ってきました。



12月の第1週、アメリカ東海岸の最南端、マイアミはART BARSEL MIAMI WEEKで盛り上がります。本当は私も、このイベントの一環として行われるRED DOT MIAMIへ展示参加する予定だったのですが、ギャラリーの都合でキャンセルとなり、プライベート旅行になりました。


格安航空券だったので、乗継時間はややTIGHTでした。アメリカで1位2位を競う広さのフォトワース国際空港では、乗り継ぎゲートへスカイリンクを使って移動します。到着時は勝手がわからず、あちこちでいろんな人に聞いきながら、搭乗。アメリカにはいろんな髪の色、肌の色、目の色の人がいます。マイアミはアメリカ人の観光地のようで、東洋人の姿はあまりありませんでした。


マイアミ空港から、UBER(タクシーアプリ)を使って、WYNWOODのホテルへ。黒人のドライバー は、「あなたはアーティスト?」と聴いてきました。この時期マイアミに訪れる人はだいたいアーティストだというのは、地元の人も周知のことなのでしょう。軽く会話しているうちに、20分程度でホテルにつきました。


16時間の空の旅で疲れていて、やっとチェックインできると思ったものの、事務所で「このカード、拒否された」とクレジットカードを返される事態に。VISAだというのに、使えないなんて。

このままでは翌日出ていなかくてはならなりません。日本のヘルプデスクに電話しても営業時間外。しかも私の携帯は日本仕様なので、通話できず。必死で頼み込んでホテルのフロントマンに携帯電話を借りて、日本時間の9:00過ぎに日本のヘルプデスクと連絡を取り、カードのロックを解いてもらいました。

海外でクレジットカードを使用をするとロックがかかることがあるようで、渡航前あらかじめ電話連絡したほうがいいようです。


私はVISAカードでしたが小さな店やレストランでは使えないことが多く、緊急時用海外プリベイトカードで支払いしました。しかし緊急時用なのであまり大金入れていなかったため、外出するには勇気がいりました。

ということで滞在3日間はWYNWOODを散策。この街は非常に個性的で、3日いても飽きませんでした。



ビルの壁に描かれた巨大なPOPアートがあちこちにあり、街全体がギャラリーのようです。作業着を着たアーティストが、梯子に登り、スプレーを壁に吹きかける姿をよく見かけました。

バケツいっぱいのスプレーを持った作業着のアーティストたちに出会うと、思わず私の美大時代を思い出します。


WYNWOODには、アーティストが経営する店もたくさんあり、彼らの作品を様々なグッズにして売っていました。夜になるとDJが街にアメリカンPOPSを響かせ、深夜まで賑やかですが、時々ポリスの叫び声が聞こえたりもしました。


この街の人は、皆自分なりに生活をカスタマイズして、アート、音楽、フードの生活を謳歌しているようでした。


マイアミといえば犯罪都市のような想像をする方も多いかもしれませんが、楽しんで生きている人というのは気さくでおおらかなものです。

ただ、やはり日本の繊細な感性の文化とはほど遠く、日本ではOKなことがアメリカではNGという予期しないできごとに遭遇して焦ることも多々ありました。



しかしながら、アメリカのアートは、パワフルでポジティブです。これがビルの壁の大画面に描かれているのだから、圧倒的迫力です。

ただ、すごいな、を連発したくなる感動は、日本へ帰ってもしばらく続いていました。


私がマイアミで感じたこと。それは、「独立して生きようとする人々」の力強さです。人間が自立するして生きようとする時、様々な苦悩が伴います。人生の事件を引き受けるときは、勇気を持って感情を見つめ、ありったけの思考力で道を拓かなくてはなりません。

大画面から放つ強烈な色彩と大胆なフォルムは、生きる喜びだけでなく、苦悩さえもエンターテイメントにしてしまうアメリカ人のサービス精神にも見えて、感銘を受けたのでした。


日本に帰ってから、私は日本のアートとマイアミで見たアートにリンクするものがあるような気がして、思いつくままネットをサーフィンしてみたら江戸時代の浮世絵にたどり着きました。


葛飾北斎の「富嶽三十六景」は、大胆な構図と色彩で自然の美しさを享受して生きる人々の生き様やカオスが確かに表現されていたと思います。


そう、欧米が「独立して生きる人」の文化であれば、日本は「受容してきる人々」の文化なのでしょう。苦境に陥っても、現状を受け入れ光を見出していく知恵が日本人にはあるような気がします。




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