「豊かさ」への道。



今日は心理学講座第10回で、今まで学んだ心理学をどう社会で生かしていくかを話し合った。

社会で生きていくのに必要な自立と自律。この両輪がうまく働いていないと社会的成功は得られないということだ。自律とは自身の決めた規範で考え行動すること。自立とは援助や支配なく一人で物事をすること。


これらについて考えたことを数人の女性とシェアリングした。私は、時代が急激に変化する中、新しい自己のあり方を見つけながら、従来のジェンダーのあり方を見直していく必要があると思っていたので、そのことを言ってみた。

私とシェアリングしたグループの中には、男性のDVから逃れてきた女性を守る施設で働いている人がいて、彼女は仕事上、男性の被害にあっている女性をたくさん見てきているので、「女性を守る」という意識は変わらないだろうという。だから、「男も女も同じ」という風には考えられないそうだ。

また他の女性は「何世代にもわたって作り上げてきた価値観をひっくり返すのは、長い年月がかかる」と言った。彼女は「男性と年収面で同等になり社会的に男性と戦いたい」という。

私以外の女性たちは、男性との平等意識は希薄で、どちらかというと男性を敵対視するような意見が多かった。

私は、できれば男とは戦いたくない。それほど戦った経験がないからかもしれないが、戦ったところで平和な結末にはならないし、根本的には両者は求め合っているのだから、心地よく共存していくかたちを探したいと思う。しかしこの考えは、離婚やDV被害の経験をしたら、変わるだろうか。


男と女の違いをはっきり認識したのは、娘の小学校時代にママ友トラブルに遭遇した時だ。あの時は胃潰瘍を患い人生がひっくり返るような体験をしたが、男性からすれば、くだらない女のエゴによるトラブルにしか見えないようだった。

私はこのエゴの影響力の凄まじさを初めて体感した。これが何かの拍子に顔を出してきた時は自分も他人も深く傷つけかねない怖さを知った。もしこの時、私の配偶者が私の一番の味方であったなら、どんなに絆が深まり人生を心強く感じられただろう。それが叶わないことを知った時、私は女性である己の真実を強く自覚した。己の真実とは己の醜さだ。女性でなければわからない弱さ、この醜さ。これらを愛しく抱きしめていこうと決意した。

傷ついた経験は、今では宝以外の何物でもない。おかげで私は、他の女性の痛みがわかるようになり、自分を大切にするということがどういうことかわかるようになった。そして少しずつ…手探りだった「愛」に近づいていると思う。

経験が持たらすものは大きい。私は、どこへ行っても他の女性と積極的に仲良くなりたいと思わなくなったが、昔よりも人目を気にせず私自身でいられるようになった。

「ルールを守らなければ社会的成功はあり得ない」…それは正しい。しかし既存のルールはいずれ古くなり、改革しなければならない時が来る。今はちょうどその時期に来ていると思う。

私とシェアリングした女性たちは、今自分たちにできることを考えて意見を出し合っていた。私の考えていることは、彼女たちにとっては夢物語なのだろうか。私は芸術家だ。一般の人たちよりも制約のない世界に生き、クリエイティビティを鍛えている。私にやれることがあるなら、私の考えたことや感じたことを芸術作品や執筆を通して社会へ発信していくことだろう。それが現実的な報酬として返ってくるかどうか、そこまで見通しがつかないが。

私はいつも革新を選んで生きてきた。危ない冒険を重ねてきたが、楽しい人生だった。

「自由、創造、革新」はワンセットだ。また人生がひっくり返る経験をしたとしても、新しい価値観を楽しめればいい。そして、経験の数だけ人の心や感情を理解できるようになり、女性として豊かになれればと思う。

7回の閲覧
This site was designed with the
.com
website builder. Create your website today.
Start Now